麻はのれんの代表的な生地ですが、種類によって大きく印象は変わります。それを理解していないと、
仕上がったときにイメージと違って困る結果になりかねません。少なくとも定番のものときびら麻の違いはしっておいた方が良いでしょう。

このうち前者は基本的にリネン該当します。これは亜麻と呼ばれる繊維を使用することが特徴です。
生産地は寒いところが多く、欧州で進化してきたという経緯があります。そう言われると、コットンやシルクと似ていると感じる人もいるでしょう。

しかし、それらと比べると少し硬めであり、形が崩れにくいというメリットがあります。あまり型崩れが起こらないことは、のれんの素材としてかなり優秀なポイントです。しかも、肌に触れたときに不快なざらつきなどもありません。他の種類と比べて、ふんわりとしなやかなテイストになっています。

それに屋外で使用する場合、雨天で濡れても対処しやすいことが挙げられます。速乾性が強いですし通気性も高いので、湿った状態が長く続きにくいです。一方、後者ののれんに関しても、速乾性や通気性が良いことは共通しています。ただし主にアジアで使われてきたなど、歴史的な背景をはじめとして相違点が多いです。

シーンの雰囲気を左右するのれん

のれんは日本の伝統的な道具であり、現代でも非常に多く使われています。その理由として大きいのは、和の雰囲気をうまく出せることです。もちろん洋風のイベントなどでも使えますが、真骨頂といえるの和風のシーンに配置したときです。

和の雰囲気を際立出せる効果があり、その場合の空気が落ち着いたものに変わる点が魅力です。ただし、そのためには生地の選び方がポイントであり、あまり煌びやかなにしすぎると派手な印象になってしまいます。あくまでも上品さを損なわないように注意したほうが良いでしょう。

繊維の間にはわずかな隙間があるので、ほどよい透け感を出すことも容易です。特有の光沢を放っていますが、そこに傲慢な風合いはありません。伝統工芸の要素を強く持ちながら、日用品として活用されていることも関係しています。

つまり装飾と同時に実用性も重視されているので、不要なインパクトはあえて慎んでいる状態です。それが上品さに結びついて、結果的に雅な風合いを実現しているというわけです。自分が望む高級感などを明確にして、それを叶えるために必要な生地を見極めることがポイントになります。店の宣伝用グッズや
住まいのインテリアなど、具体的な用途に合わせることが欠かせません。