日本には世界では見ることのできない独特のカルチャーや伝統工芸を見ることができます。
その一つに店先にかけられているのれんをあげることができるでしょう。
暖簾は、その店がオープンしている、営業中であることを視覚的にすぐさま訴えるものです。
加えて、その店がどういった屋号であるのか、何を営んでいる店なのかを
瞬時に告知することのできる一種の看板の役目も果たしています。
特に和食や甘味処、和小物、料亭などの店先に暖簾がかかっていることが多いです。
シンプルなものであると藍染めで白抜きしたものが掲げられていることが多いです。
ですがこれでは画一的で没個性であり、ありふれていて
他社と差別化を図ることができません。
よその店とは違って目立つためにも、刺繍のれんなどを掲げてみるのも一つといえるでしょう。
刺繍のれんとは非常に手間暇のかかる職人の手作業で作られる、
ある意味芸術作品に匹敵するものです。
これを暖簾にデザインとして施せば、多くの人の目に留まり、
他とは違うことに気が付いてその店に興味関心を抱いてくれるようになって、
集客にも結び付く可能性を秘めています。
刺繍でロゴや屋号をデザインしてもらうのも素敵です。
金糸を使うと高級感が出てくる
刺繍のれんは前述したように個性を際立たせ、他とは違うということを
表出するのにもってこいです。さらに料亭や甘味処、呉服店や旅館などは
高級感を暖簾で演出したいと考えていることも少なくありません。
この場合には刺繍のれんに使う刺繍糸を金色で使うことなどもお勧めです。
日本ではゴールドカラーはお金の象徴でもあり、服をもたらすカラーとしても認知されています。
金屏風なども宴席では多用され、おめでたさや祝福の象徴でもあるのです。
このゴールドカラーで刺繍のれんを作れば、こうした運氣も上がっていくことが
期待できるようになります。そのため高級料亭の刺繍のれんには
金糸が良く用いられているのも納得できるでしょう。
ただし刺繍のれんは、メンテナンスが大変であることを知っておくことが大事です。
ポロエステルの暖簾のように洗濯機にいれておけば、
それで洗濯が完了というわけにはいきません。
刺繍部分が切れてしまうことが多いので、手洗いや専門のクリーニング業者に
洗濯を依頼する必要があります。
また光劣化に弱い特性があるので、頻回に買い替える必要も出てきます。
こうしたことを加味して、刺繍のれんにするかを検討しなければなりません。